アメリカの映画である。
少年は、母親が運転する車の後部座席にいた。
赤信号。
隣の車の後部座席に、同じくらいの年頃の女の子が座っていた。
信号待ちの間、二人は窓越しにジャンケンを始めた。
少年は、彼女の連絡先が知りたかった。
少女が、指で番号を示してくれる。
覚えきれない少年は、母にペンをねだった。
いつ信号が青になるかわからない。
焦った彼は、助手席に身を乗り出して母のバッグをひっくり返し、ペンを見つけた。
今度は、紙が無い。
少年は、隣に置いてあったプレゼントの包装紙を破った。
これでメモできると思った矢先、二人の間にバイクが停まった。
ハラハラドキドキの短編映画である。