カナダ、マニトバ州。
カトカ社の所有するダイアヴィク鉱山で爆発事故が起きた。
8人が死亡し、26人が閉じ込められた。
計算上、坑内の酸素が持つのは30時間。
至急、岩盤に穴を開ける装置を調達しなければならない。
鉱山の近くに輸送機が着陸できる空港はなく、トラックで装置を運ぶしかない。
この地域では、冬の間、凍りついたウィニペグ湖の氷の上をトラックが走る「アイス・ロード」がある。
間に合わせるには、そこを通るしかない。
しかし、春になって閉鎖されたところだ。
トラックドライバーのマイク・マッキャンは、イラク戦争でPTSDになった弟ガーディーと一緒に行動している。
ガーディーは失語症になっているが、整備士としての腕は一流だ。
マイクは、弟がバカにされるのが許せなくて、職場でトラブルを起こし、転職を繰り返していた。
運送会社を経営するジム・ゴールデンロッドのもとに、岩盤に穴を開ける装置輸送の話が来た。
報酬は20万ドル。
時間が少ないので、アイス・ロードを通るしかない。
ジムは、ドライバーを募集した。
彼は、刑務所で保釈金を支払い、腕の良い女性ドライバー、タントゥーを釈放させた。
タントゥーの兄は、今回の事故に巻き込まれ、消息不明になっている。
彼女は、依頼を引き受けた。
報酬で自分のトラックを買いたいマイクは、ジムの面接を受け、ガーディーと共に採用された。
同じ装置を、3台のトラックで運ぶ。
薄くなり始めた氷の上の輸送ゆえ、どれか1台でも届けられたらいいという考えだ。
1台目はジムが、2台目はマイクとガーディーが、3台目はタントゥーと保険会社のトム・バルネイが乗り込み、出発した。
この作品は、伏線の様なものは無く、シナリオが雑である。
「アイス・ロード」の恐怖が、あまり伝わってこない。