15歳の藤原竹良は、クラシック音楽を愛する少年だった。
高校進学を控えたある日、うたた寝をしているときにラジオからベンチャーズの「パイプライン」が流れてきた。
エレキギターが奏でる前奏のデンデケデケデケに衝撃を受けた彼は、ロックに目覚めたのだった。
高校に入学した竹良は、軽音楽部に入るために音楽室を訪ねた。
音楽室には同級生の白井清一、ただ一人しかいなかった。
清一もロックが好きで、意気投合した二人は、メンバーを集めてバンドを結成することを決めた。
最初に声をかけたのは、竹良の友達の合田富士男だ。
お寺の息子である富士男は高校に通いながら、見習い僧侶としての仕事もしていた。
彼は、最初は渋っていたが、結局参加してくれた。
次に、ブラスバンド部で大太鼓を担当している岡下巧を誘った。
巧も最初は嫌がっていたが、富士男が「女にモテるぞ」と言ったことから、やる気になった。
これで、バンドの形ができた。
夏休み。
高価なエレキギターを買うために、メンバーはバイトを始めた。
この作品を観た者は、誰しもが自分の青春時代と重ね合わせ、甘い痛みを感じるだろう。
これぞ青春映画、といえる秀作である。