captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

待ち伏せ

三船敏郎主演、日本の時代劇である。

 

天保年間。

 

浪人の鎬刀三郎は、古寺で「からす」 と呼ばれる武士と会っていた。

 

からすから密命を受け、当座の小遣いを受け取った彼は、指定された「亀屋」 に入った。

 

そこで書状を受け取ると、「三」 と書かれていた。

 

それは、「三州峠に行き、何かが起きるまで待て。斬るか斬らないかは貴殿の判断に任せる。」 という暗号だ。

 

三州峠へ向かう途中、彼は「おくに」 という女を助け、連れだって旅を続けた。

 

途中おくには、麓にある茶屋で働くことになり、鎬刀三郎は三州峠に着いた。

 

渡世人の弥太郎が茶屋で一休みしていると、ここの納屋に住んでいる玄哲という名の医者が、兎を二羽捕まえて帰ってきた。

 

そこに、盗人を捕まえた役人の伊吹兵馬が、入ってきた。

 

二人とも、大怪我をしていて、その場で気を失ってしまう。

 

玄哲は、元医者なのだが、役人と関わりたくない。

 

それは、渡世人の弥太郎も同じだ。

 

このまま死なせて、捨ててしまおうとなった時、鎬刀三郎が入ってきた。

 

彼の指示に従って、二人は治療を受け、寝かされた。

 

三船敏郎勝新太郎中村錦之助石原裕次郎、浅岡ルリ子と、オールスターキャストの作品だ。

 

音楽も含め、西部劇ぽく仕上げている。

 

主役級の役者を揃えているので、全体が霞んでしまって、失敗作だ。

 

勿体ない。

 

脚本が悪いので、俳優を活かし切れていないのだ。

 

話自体、小さい。

 

しょぼい作品だ。

 

赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道

高畑勲監督、日本のアニメーション映画である。

 

カナダ、プリンスエドワード島

 

カスバート家では、男の子を養子に貰うことにした。

 

兄のマシュウ・カスバートは、独身で農業を生業としているが、60歳になり、手伝ってくれる人が必要になってきた。

 

妹のマリラも、独身だ。

 

マシュウが駅まで迎えに行くと、孤児院からやってきた子は、アンと言う名の女の子だった。

 

仕方なくマシュウは、アンを馬車に乗せて家に連れてきた。

 

途中、空想好きのアンは、途切れることなく話し続ける。

 

小心者でおとなしいマシュウには、それが心地よかった。

 

連れて帰った子が女の子だったので、マリラは驚き、彼女を孤児院に戻そうと思った。

 

一晩泊めてやり、翌朝、マリラはアンを連れて、仲介したスペンサー夫人を訪ねた。

 

スペンサー夫人が、男の子と女の子を取り違えたのだった。

 

そこへやってきたのが、意地の悪いブルエット夫人だ。

 

彼女は、召使になるような女の子を探していた。

 

それで、アンを引き取ると言う。

 

マリラは、それがあまりにもひどい話だったので、結局、アンを連れて帰った。

 

アンは、グリーンゲーブルズのカスバート家で暮らすことになった。

 

世界的に有名な物語で、内容は誰もが知っている。

 

だから、アンの描き方が勝負になる。

 

絵は、美しい。

 

 

 

 

 

北の国から '87 初恋

日本の映画である。

 

黒板五郎、純、蛍が富良野に引っ越してから、5年。

 

純は中学3年生、蛍は中学1年生になった。

 

近頃、純は機械を見ると、分解したくて仕方がない。

 

その日は、学校の時計を分解して元に戻せず、電気屋のシンジュクさんに叱られた。

 

その頃、五郎は純の先生に会い、悩みを相談していた。

 

父は、純に避けられていると思っている。

 

純は、学校からの帰り道、草むらに捨てられている、鍋をくっつけた変な物を見つけた。

 

触っていると、同い年くらいの女の子が話しかけてきた。

 

少女は、大里れいと名乗り、その変な物は、彼女の父が作りかけた風力発電機だと言う。

 

恥ずかしくて何も言えない純は、駆けだしてしまった。

 

純の初恋だ。

 

風力発電には、プロペラよりも鍋を使った方が、風を受ける効率がいい。

 

純は設計図を書いて、シンジュクさんに見てもらった。

 

帰りのバスの中から、自転車のチェーンが外れて困っているれいを見つけ、バスを降りて声をかけた。

 

純はチェーンを直してやり、二人で歩いていると、急に雨が降ってきた。

 

二人は、れいの父親が所有している納屋に避難した。

 

れいはストーブを点けると、純に服を脱いでと言う。

 

れいも下着になって、二人で服を乾かした。

 

進路の話になり、れいは東京へ行きたいと話した。

 

それで純も、東京へ行き定時制高校に通うことを考え始めた。

 

進路について純は、このところ叱ってくれない父に遠慮して、なかなか、話すことができなかった。

 

 

父は息子を大切に思い、息子は父を敬愛している。

 

心に沁みる作品だ。

 

壬生義士伝

中井貴一主演、日本の時代劇である。

 

明治三十二年、冬。

 

東京市の吉村医院は、満洲への引っ越し準備で忙しくしていた。

 

夜、かつて新撰組にいた斎藤一が、熱を出した孫を連れてきた。

 

孫を診てもらっている間、斎藤は、ふと写真立てに目が行った。

 

それは、吉村貫一郎という男の写真だった。

 

幕末。

 

剣術の腕前を評価された吉村は、新撰組に入隊することになった。

 

その後の宴会で、斎藤は吉村の隣の席に着いた。

 

奥州・南部出身の吉村は、斎藤にお国自慢や家族の自慢をし、斎藤は不機嫌になる。

 

斎藤は、吉村を連れて屯所に帰る途中、殺すつもりで、いきなり斬りかかった。

 

腕は互角。

 

斎藤は、「冗談だ」 と刀を収めた。

 

ある日、新撰組隊士が殺された。

 

吉村は、傷跡から、斬ったのは左利きの斎藤だと気付き、斎藤から口止め料をせしめた。

 

かつて吉村は、盛岡・南部藩の藩校で教壇に立ち、学問と剣術を教えるほど優秀だったが、下級武士ゆえ俸禄が少なく、生活が苦しかった。

 

お金が無く、このままでは家族が冬を越せない。

 

吉村は、やむなく脱藩して上京し、羽振りのいい新撰組に入隊したのだった。

 

やがて大政奉還が行われ、新撰組は賊軍として追われる身になった。

 

吉村を演じている中井貴一が、素晴らしい。

 

強さと優しさ、そして計算できる頭の良さを備えた朴訥な吉村貫一郎に、惹き込まれる。

 

 

江ノ島プリズム

日本の映画である。

 

小学生の仲良し3人組、修太、朔、ミチルが、江ノ島神社に通じる坂道を上っている。

 

修太は、生まれつき心臓が悪い朔を背負い、ミチルは3人のランドセルを持っている。

 

登りついた先から、広がる海と、綺麗な虹が見えた。

 

目覚まし時計が鳴って、修太は目覚めた。

 

今日は、朔の三回忌に呼ばれている。

 

修太は、母に急かされながら支度して、朔の家に向かった。

 

修太は、2階にある朔の部屋に通された。

 

壁には、彼ら3人の写真が飾られていて、机の上には、あの日の手紙が置いてあった。

 

高校二年生の冬。

 

バスケの試合に行く直前、修太はミチルから、朔への手紙を託された。

 

手紙を届けると、朔は不在で、修太は朔の自転車を借りて試合会場に急いだ。

 

その日、朔が亡くなった。

 

ミチルは、イギリス留学に、その日、出発する。

 

手紙を見た朔は、駅まで全力で走ったため、心臓発作を起こしたのだった。

 

手紙を届け、彼の自転車を借りたことで、修太は彼の死に責任を感じている。

 

部屋に、「君もタイムトラベラー」 という本があり、中に腕時計が入っていた。

 

それを貰ってきた修太は、帰りの電車の中で腕時計を着け、説明書通りに念じてみた。

 

気がつくと、目の前に朔が座っている。

 

修太は、朔が亡くなる前日にタイムトラベルしていた。

 

そのまま学校へ行くと、ミチルがいた。

 

3人で体育館の掃除をしていると、ミチルがカメラを取り出して、写真を撮り始めた。

 

その後、理科室でプリズムをたくさん見つけて、窓際につるすと、部屋中に虹が広がった。

 

嬉しそうにミチルは、写真を撮った。

 

その時、通りかかったバスケ部の連中が、窓際にいる修太にボールをぶつけた。

 

修太は、三回忌の日の朝に戻った。

 

朔の部屋に飾られている写真が、変化していた。

 

過去を変えることができる、そう思った修太は、もう一度、同じことを繰り返した。

 

朔を、助けたい。

 

よく出来た作品だ。

 

コミカルなシーンもあって、飽きさせない。

 

タイムトラベルの矛盾が無いよう、苦心の跡がうかがえる。

 

 

子鹿物語

アメリカの映画である。

 

開拓時代。

 

フロリダ北部。

 

バクスター家は、農業をして暮らしている。

 

11歳の少年ジョディは、農作業の手伝いもするが、自然が大好きで、野山を駆け回っている。

 

父ペニイは、背が高く優しい農夫だ。

 

母のオリーは、ジョディの他に3人の子を生んだが、子供たちは幼いうちに亡くなった。

 

それで彼女は、慎重で暗い性格になってしまった。

 

活発なジョディは、可愛がるための動物を飼いたかったが、オリーは許さなかった。

 

ある日、飼っていた子牛が、熊に殺された。

 

ペニイは、銃を持ち、猟犬を連れて熊を追った。

 

ジョディも、付いて行った。

 

猟犬が熊を追い詰めたが、銃が不発で、取り逃がしてしまった。

 

ペニイとジョディは、少し離れたところにあるフォレスター家を訪ねた。

 

フォレスター家の末っ子は、足が不自由だが、ジョディと同じくらいの年で、二人は大の仲良しだ。

 

ペニイは、連れてきた猟犬を、新型の銃と交換した。

 

数日後、ペニイとジョディが街に買い出しに出ると、外国に行っていた友人オリバーが帰国しているという。

 

それで会いに行くと、オリバーはフォレスター家のレムと、女性を巡って喧嘩をしていた。

 

ペニイが止めに入るが、レムの兄弟たちも参戦して、大喧嘩になる。

 

このことで、両家が不和になった。

 

フォレスターは、仕返しの為にバクスター家の豚を盗んだ。

 

それでペニイがジョディを連れて取り返しに行が、途中でガラガラヘビに咬まれてしまった。

 

ペニイは、近くにいた鹿を射殺して、肝臓と心臓を取り出し、毒を吸い出した。

 

ジョディがフォレスターに助けを求め、フォレスター家の者たちが、素早く対応したため、ペニイは一命を取り留めた。

 

ジョディは、殺された鹿の子を拾ってきた。

 

この作品は、シリアスだ。

 

表題から、ほのぼのとした物語を期待してはいけない。

 

「少年と小鹿が兄弟のように暮らして、成長し、やがて大きくなった小鹿を野生に返す、せつない別れ・・・」 なんてものではない。

 

これは、子供向けの作品ではない。

 

子供が観ると、むしろ、トラウマになるだろう。

七つの会議

野村万斎主演、日本の映画である。

 

都内の中堅メーカー東京建電で、営業会議が行われた。

 

営業二課課長、原島は極度に緊張していた。

 

定刻通り、営業部長の北川と、親会社ゼノックスの常務・梨田が入室した。

 

北川は、軍隊における鬼軍曹のようだ。

 

花の一課と呼ばれている営業一課の課長・坂戸は、今月もノルマ以上の成績を上げ、北川から褒められた。

 

二課は、今月もノルマ未達で、原島は北川から罵倒され、達成不可能な目標を掲げさせられた。

 

その中で一人、居眠りをしている社員がいた。

 

北川は、彼を睨みつけるだけで、何も言わない。

 

彼は、万年係長の八角民夫で、仕事ができない「お荷物」 だった。

 

会議で顔を潰された格好の坂戸は、八角に辛く当たる。

 

ある日、有給休暇を申し出た八角を、坂戸が罵倒した。

 

八角は坂戸をパワハラで訴えると、坂戸は人事部に異動させられた。

 

これは、極端な左遷だった。

 

新たな営業一課長には原島が就任したが、坂戸のように成果が上げられず、彼はまたしても会議で北川から叱責された。

 

怒鳴られた原島が怖気づいて椅子に腰を落とすと、そのパイプ椅子が壊れた。

 

北川は原島ではなく、八角の方を見る。

 

八角は、北川を睨みつけていた。

 

野村万斎の姿勢が、狂言の舞台そのままだ。

 

何か効果を狙ってのものだろうが、監督の意図が分からない。

 

悪くはないが、違和感がある。