ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント主演、アメリカの映画である。
ニューヨーク。
マンハッタンに住むメルヴィンは、売れっ子の恋愛小説家だが、性格が悪い。
自尊心が高く、自己中心的で、常に人を差別し、心の中は悪意に満ちていた。
隣人の画家サイモンは、ゲイであり、犬を飼っている。
メルヴィンは、そんなサイモンを嫌っていた。
強迫性障害のあるメルヴィンは、こだわりが強く、潔癖症である。
行きつけのレストランでは、座る席を決めていて、持参した使い捨てのナイフとフォークを使用する。
高圧的な態度もあり、ほとんどのウエイトレスは彼を避けていた。
彼はバツイチのキャロルにだけ素直だったため、キャロルが専属ウエイトレスみたいになった。
メルヴィンはキャロルに好意を持っているが、つい悪態をついてしまう。
キャロルは生活に精一杯で、自己嫌悪に陥っていた。
彼女は、メルヴィンの一言に励まされたり、傷ついたりしていた。
同居している母は、彼女が恋をしていることに気づいたが、彼女に自覚はなかった。
ある日、サイモンの部屋に強盗が押し入り、彼は重傷を負った。
メルヴィンは、仕方なくサイモンの飼い犬バーデルの世話をすることにした。
バーデルは、彼に懐いた。
サイモンは、メルヴィンの隠れた優しさに気づいた。
サイモンが退院してバーデルが彼の元に戻ると、メルヴィンは寂しくて仕方がなかった。
レストランに行くと、キャロルがいない。
悪態をついて追い出された彼は、キャロルの家に行った。
キャロルは、母と息子スペンサーの3人で暮らしている。
スペンサーは喘息があり、発作で苦しんでいた。
この作品は、不器用な中年男女の恋愛映画である。
二人の気持ちがよく伝わってきて、共感できる。
素敵な作品だ。