スウェーデン、イギリス、フランス合作の映画である。
スウェーデン南部、ゴドランド島。
元舞台俳優のアレクサンデルは、息子と二人で枯れた松の木を植えている。
アレクサンデルは息子に、枯れ木を甦らせた僧の伝説を話して聞かせた。
俳優を辞めた彼は、評論家、大学教授として、島で静かに暮らしていた。
息子は、喉の手術をしたばかりで声が出ない。
今日は、アレクサンデルの誕生日だ。
郵便局員のオットーが、祝電を持ってきた。
無神論者のアレクサンデルに、オットーは「ニーチェの永劫回帰」の話をした。
アレクサンデルには、それが面白く感じた。
医師のヴィクトルが、誕生日のプレゼントを持ってきた。
アレクサンドルは、しばらくそれに見惚れていたが、些細なことで妻と喧嘩を始めた。
妻のアデライデは、彼が俳優の名声を捨てたことが不満だった。
それて、夫婦仲は悪い。
娘のベルタ、召使いのマリア、小間使いのジュリアは、夫婦の関係には慣れていた。
マリアには、魔女だという噂があった。
息子の姿が、見えなくなった。
この作品は、キリスト教思想に基づいたものだが、ぶっ飛んだ部分もある。
重い。