1930年代の初め。
ジョージア州の農園地帯「タバコ・ロード」は、かつてタバコの栽培で栄えていた。
レスター家は、100年にわたってタバコ栽培で財を築いてきたが、このところ不作が続いて、すっかり貧乏になった。
貧しいながらも豪邸に暮らす老いた主人ジーター、その妻エイダ、素行の悪い息子デュード、行き遅れた娘エリー・メイは、みな、明るい。
ある日、末娘パールの夫、ラブ・ベンジーがやってきた。
夫婦仲が悪く、バールの愚痴をこぼしにきたのだ。
ジーターたちは、彼の言うことなどろくに聞きもせず、彼を押さえ込んで、持っていたカブを奪って、食べてしまった。
最近、夫と死別してタバコ・ロードに戻ってきたばかりのベッシーが、ジーターを訪ねてきた。
熱心なキリスト教徒のベッシーは、ジーターが罪を犯したという神の声を聞いて、罪を告白させにきたのだった。
翌日、ジーターは、家族を連れてベッシーの元に、カブを奪った罪を告白しに行った。
そこで、38歳のベッシーと20歳のデュードが仲良くなった。
地主のティムが、銀行家のペインを連れてやってきた。
土地は銀行のものになっていて、このまま農業を続けるのなら、借地代100ドルを支払うしかないという。
そんなとき、デュードがベッシーと結婚すると言い出した。
ジーターは、ベッシーが夫の死亡保険金を手にしていて、100ドル借りられると安心した。
ところが、二人は全財産を使って新車を買ってきた。
この作品は、ジョン・フォード監督のコメディだ。
ドタバタで、テンポがいい。
そして、ラストでちゃんとまとめている。