ベトナムの映画である。
夜、ジョギング中の女性が、猛スピードで走ってきた車に撥ね飛ばされた。
ラジオ局。
キムは「真夜中の告白」という番組のパーソナリティーを務めている。
電話で、相手の悩み相談に乗るという番組だ。
電話をかけてきたニーは、若い妊婦で、夫のDVから逃れるために家を出ている。
何度も電話をしてくるニーのことを、キムはとても心配していた。
キムの父親は不動産会社を営んでいて、夫のフイは婿養子だ。
キムは、3ヶ月前に流産していた。
ある日の夜、「真夜中の告白」に、またニーが電話をかけてきた。
電話の向こうでは、襲われて争うような声がし、切れた。
局は、警察に通報した。
キムは病院で治療を受けたニーを迎えに行って、家に連れて帰った。
キムの家は、豪邸だ。
夫のフイはニーを泊めることに反対した。
キムは事情を話して、フイを説得した。
家政婦は、ニーの言動を不審に感じ、追い出すように進言するが、キムは受け入れない。
キムは自分の服を与え、ニーはキムに甘え、二人の中は深まっていった。
自動車整備工場で働いていたフイは、キムの夫になったことで大企業に勤め、豪邸に住むことができた。
彼は離婚したいのだが、結婚生活が10年に満たないので、財産分与が無い。
同僚に対して、そうフイは打ち明けた。
この作品は、忘れた頃に冒頭のシーンにつながる。
ラストは、納得し難い。