長く続いた戦争で、都市は全て荒廃していた。
異常気象で冬が3年も続き、さらに、伝染病も蔓延した。
人々は、小さな集落を作って、ひっそりと暮らしていた。
ある日、男が小さな街にやってきた。
彼は寸劇を披露して食べ物を分けてもらいながら、旅を続けていた。
そこに、過激派「ホルニスト軍団」がやってきた。
彼らは住民に食料を差し出させ、兵士として3人の男を連れて行った。
旅の男も、彼らに連れて行かれた。
兵士になるための訓練の最中、男は、隙を見て川に飛び込み、逃走した。
逃げ切った彼は、古い郵便自動車を見つけた。
中には、白骨化した郵便配達人の遺体があった。
彼は、遺体の制服を着て暖を取った。
翌日、遺体を埋葬した彼は、残されていた郵便物を持って歩き始めた。
そして、パインビューという街に着いた。
街の保安官プリスコーは彼を追い返そうとしたが、男はこの街の住民宛の手紙を持っていた。
久しぶりに届いた手紙に、街の人たちは大喜びで、男を歓迎した。
質問攻めにあった彼は、「新しい政府ができて、復興しつつある」と思わず言ってしまった。
また、ポストマンになりたいという青年フォード・リンカーン・マーキュリーに、それを認めてやった。
さらに、夫が伝染病で妊娠ができないという女性アビーに頼まれ、一夜を共にした。
翌日、彼は人々から多くの手紙を託されて出発した。
フォードが、郵便局に合衆国の国旗を掲げて再開の準備を始めたところに、ホルニスト軍団がやってきた。
彼らは国旗を燃やし、アビーを連れ去った。
この作品は、約3時間の長編である。
何気ない一言で人生も世界も変わる、と思って観るとワクワクする。