吉永小百合主演、日本の映画である。
歌の師匠である与謝野寛に恋した晶子は、恋敵の山川登美子を出し抜いて、一人で寛を訪ね、結ばれた。
寛は妻がいたが、離婚した。
晶子は寛と結婚し、11人の子供を授かった。
晶子の詩は革新的で、悪評も立ったが、人気もあった。
対照的に寛は、鬱に陥って、仕事をせずにぶらぶらしていた。
ある日、晶子は書生の深尾奈津子を伴って、芝居見物に出かけた。
その帰り、人力車に乗ろうとした時、政治活動家と警官隊との騒ぎに巻き込まれた。
人力車が出発できないでいるところに、バイクに乗った有島武郎が乱入して、晶子の人力車にぶつかった。
幸い、晶子はかすり傷で済んだ。
後日、有島は晶子に帽子と洋服を贈った。
それを返しに有島の屋敷を訪れた晶子は、警察から逃げてきた革命家の大杉栄と出会った。
大杉が帰り、晶子は有島と、ゆっくり話すことができた。
有島には二人の男児がいたが、妻は亡くなっていた。
彼は、妻の写真を晶子に見せた。
彼女は晶子に似ていた。
晶子は、洋服を頂くことにして、願いを一つ申し出た。
それは、子供たちを連れてピクニックに行くことだった。
この作品は、与謝野晶子の半生を描いたものだ。
当時の社会の風潮がよく伝わってくる。