ジャッキー・チェン主演、中国、香港合作の映画である。
紀元前50年、ルシウス将軍が率いるローマ軍黒鷲軍団が、戦闘中に忽然と姿を消した。
執政官クラッススの幼い息子ププリウスを連れ、軍団は砂漠を東に向かっていた。
その頃、シルクロードは前漢が支配していて、西域は36部族が覇権争いをしていた。
警備隊長フォ・アンは、争いの調停のために各地を走り回っていた。
フン族の姫ムーンは、フォのやり方が気に入らない。
彼女は、力がある者が支配するのだと言って、フォに斬りかかった。
戦う意思のないフォは、剣を使わず、素手で相手をする。
格闘の最中、ムーンの顔を覆っていた薄布が剥がれて、ムーンは戦うのをやめた。
その後、フォはムーンの館に薄布を返しに行った。
ムーンは、「あなたの妻になった」と言い、フォの目の前で衣服を脱ぎ捨て全裸になった。
フォたちが首府に帰った時、身に覚えのない金塊密輸の罪で、警備隊が逮捕された。
そして、フォたちは聖域辺境の砦「雁門関」に送られた。
そこでは、壊れた砦の再建という重労働が待っていた。
彼らが到着してしばらくすると、砦の外にローマ軍が現れた。
砦は戦闘準備に入り、フォは部下を率いてローマ軍と対峙した。
フォは、戦わずに済む方法はないかと尋ねたが、砦を奪う気でいるルシウスは、無いと答えた。
そして、フォとルシウスの一騎打ちが始まった。
互角の闘いが続いた。
遠くに、砂嵐が近づくのが見えた。
ローマ軍の一人が、気を失ったプブリウスを抱えて前に出た。
フォは剣を手放し、砦の中で砂嵐を避けてはどうかと勧めた。
ルシウスも剣を手放して、食料と水、そして薬を求めた。
この作品は、ジャッキーのアクションはもちろん、ストーリーも楽しめる。
一対一の闘いも、集団の戦いも、見事だ。
幼いプブリウスの儚さも、心に沁みる。