イギリス、アメリカ合作の映画である。
紀元120年。
最強と言われた、フラビウス・アクイラ率いる第九軍団5000人が、軍団のシンボル「黄金のワシ」 とともに、霧の中、消息を絶った。
危機を感じたハドリアヌス帝は、国境に長大な城壁を築いた。
20年後。
フラビウスの息子マーカス・アクイラは、ブリテン島南西部の小さな砦に、指揮官として赴任した。
彼は、早速、状況を把握し、土壁を強化、偵察隊を周囲に派遣した。
その夜、違和感を感じたマーカスは、軍団に警戒態勢を取らせた。
予感が的中し、先住民が夜襲を仕掛けてきたが、撃退することが出来た。
翌日、偵察隊の一部を捕虜にした先住民たちが、砦の前に集まっていた。
戦闘が、開始された。
ローマ軍の統率がとれた戦闘にも、先住民は屈しない。
先住民は、戦車を持ち出して反撃に出た。
この戦闘で、マーカスは重傷を負い、軍を引退した。
マーカスの叔父は、療養中の彼を励ますために、剣闘試合観戦に連れて行った。
そこでマーカスは、殺されるところだったブリタニア人の剣闘士エスカを助ける。
その後、エスカはマーカスの奴隷となった。
マーカスの怪我が癒えてきた頃、ハドリアヌスの長城の外で黄金のワシを見た、という噂が聞こえてきた。
マーカスは、エスカを連れて長城を越えた。
この作品の見どころは、戦闘シーンだ。
ただ、どう考えても、正義は侵略される側の先住民にある。
マーカスの人間性や、エスカとの絆を丁寧に描けば、違和感無く感情移入できたかもしれない。