ジュリアーノ・ジェンマ主演、イタリア・フランス・スペイン合作の西部劇である。
南軍の中尉ゲイリーは、北軍の捕虜になっていた。
彼は、この日も一暴れして、独房に押し込められた。
南軍の敗北が決定的になっているにもかかわらず、コロラド連隊が北軍のユマ砦を攻撃しようとしていた。
北軍大尉ルフェーブルは、その情報を得て、ユマ砦に密書を送ることにした。
そこで、コロラド出身で土地勘のあるゲイリーが、案内役に選ばれた。
道中は、南軍ゲリラや強盗団もいて危険なのだが、電信が使えないので直接出向くしかない。
ユマ砦の軍資金100万ドルは、砦近くの鉱山に隠してある。
それをリッグス率いる強盗団が狙っていて、南軍の少佐サンダースが荷担している。
サンダースの名を聞いたゲイリーは、手伝うことにした。
ゲイリーとルフェーブル、そしてもう一人、軍曹のピットの3人で出発する。
密書の情報が漏れたのか、一行はすぐに尾行された。
途中、リッグスの子分達に襲撃され、ピットが射殺されるが、砂嵐の為、敵は引き上げ、二人は小屋に逃げ込んだ。
ルフェーブルが背後からピットを撃ったことを、ゲイリーは知っていた。
ゲイリーはルフェーブルを殴り倒し、密書を持って南軍の元に向かう。
西部劇にしては、物語が複雑だ。
それでも、いつものように殴り合いがあるし、ジェンマは痛めつけられる。
「水戸黄門」 のように、お約束のパターンで満足できる作品だ。