エリザベス・テイラー、リチャード・バートン主演、イギリスの映画である。
1960年代初頭。
ロンドン・ヒースロー空港、国際線ロビーはV.I.Pでごった返していた。
映画制作者マックス・ブータは、女優のグロリア・グリッティと連れだって、出国を急いでいた。
イギリスにいると、高額の税が課されるのだ。
実業家ポール・アンドロスは、妻のフランセスにプレゼントを用意して空港に見送りに来たのだが、急用が入って出国を見届けずに帰ってしまった。
フランセスには愛人マークがいて、今日、2人でニューヨークへ駆け落ちする予定だ。
ポールは、それを知らない。
トラクター製造会社を経営している青年実業家レス・マングラムは、敵対的買収に遭っていた。
ギリギリの戦いの最中だったのが、友人の裏切りにあい、絶望の淵に立たされている。
ブラントン侯爵夫人は、飛行機に乗るのが初めてで、いろいろと心配している。
それぞれが、出国を急いでいたのだが、霧の為、出発が1時間延びた。
フランセスが残してきた手紙を見たポールは、彼女を引き留める為に、空港に戻ってきた。
3人で言い争っていると、搭乗開始のアナウンスがあり、2人は逃げるように飛行機に乗り込んだ。
しかし霧が晴れず、出発は翌日に持ち越された。
乗客達は、ホテルが用意され、移動した。
乗客それぞれの物語が、同時進行していて、深みがない。
メインは、ポールとフランセスの夫婦関係である。
あっさりしている。