役所広司主演、日本の映画である。
江戸時代、或る小藩。
新しい町奉行が江戸から赴任してきて10日経つが、一度も出仕しない。
名前を望月小平太というが、「どら平太」 と渾名されていた。
これは、小平太が藩の友人に頼んで、わざと悪評を流させたのだった。
この藩は、「壕外」 と呼ばれている無法地帯から、上納金を得ていた。
上納金は藩にとって重要な財源だったため、これを正そうとした町奉行は、次々に辞任に追い込まれていた。
さらに重職達は、上納金の一部を懐に入れていた。
小平太は、登城して重職達に対し、藩主の御墨付きを見せ、壕外の浄化を宣言した。
その後、遊び人に扮した小平太は、壕外の賭場で大勝負をしたり、大酒を呑んだり、芸者を大勢引き連れて豪遊したりする。
彼は、奉行所の屋敷に住んでいては自由に動けないので、彼は友人に頼んで、宿を手配していた。
小平太は、調査の為に、毎日のように壕外に出掛けて行く。
彼の悪評を信じ、また、一向に仕事をしないことに我慢しきれなくなった藩の若い者達は、彼を斬ってしまおうとする始末だ。
壕外は、3人の親分が支配していた。
とてもよく出来た、時代劇だ。
そして、豪華キャストである。