アメリカの映画である。
１９４９年。
ジュリア・チャイルドは、外交官である夫についてパリに引っ越してきた。
食べることが大好きなジュリアは、有名な料理学校「ル・コルドン・ブルー」に通い始めた。
プロ養成講座に入ったので、周囲は男ばかりだ。
それでも活発な彼女は、みんなと馴染み、料理の腕を上げていく。
そして卒業。
彼女は、夫の協力を得てフランス料理の本を出版した。
テレビにも出演するようになり、ジュリアは人気者になった。
２００２年、ニューヨーク。
小説家を目指すアラサーのジュリー・パウエルは、不満の多い日々を送っていた。
彼女は、料理番組に出ているジュリアの大ファンだった。
そしてある日、ブログにジュリアの料理を作って掲載することを思いついた。
ジュリアの本には５２４のレシピがある。
それを一年で達成しようというのだ。
夫の協力もあって、初めは順調だった。
しかし、読者の反応は薄いし、料理の難易度が上がってくるしで、彼女はイライラするようになった。
ついに夫婦喧嘩をして、ジュリーは家を飛び出した。
一人っきりになってジュリーは、愛する夫の存在がかけがえのないものに気づき、戻ってきた。
やがてブログにコメントが寄せられるようになった。
そして新聞社の目に留まり、取材を受けた。
それが切っ掛けで、ジュリーは有名人になった。
ところが、「ジュリア本人はジュリーのブログを気に入っていない」という声が聞こえてきた。
この作品は、実話に基づいている。
ジュリア役のメリル・ストリーブ、ジュリー役のエイミー・アダムス、どちらも素晴らしい。
