captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ラヂオの時間

三谷幸喜監督、日本の喜劇映画である。

 

ラジオ局「ラジオ弁天」 で、深夜ラジオドラマのリハーサルが終わった。

 

今夜の放送は、主婦の鈴木みやこが脚本コンクールで賞を取った、「運命の女」 。

 

舞台は熱海で、パチンコ店で働く平凡な主婦と漁師との運命的な出会いを描いたものだ。

 

一旦、休憩。

 

主演の千本のっこは、今は落ちぶれているが、かつての大女優なので、1人、別室が与えられている。

 

彼女は、主人公の名前が気に入らないと、突然言い出した。

 

プロデューサーの牛島は、彼女の機嫌を取らなければならない。

 

彼はスタジオに来ている原作者のみやこに相談して、新しい主人公の名前を決めた。

 

それも、のっこは気に入らない。

 

すったもんだの揚句、メアリー・ジェーンになってしまう。

 

それを聞いた相手役の男優が、寅造という名が気に入らないから変えろという。

 

本番の時間が迫る中、牛島は勝手に寅造をマイケル・ピーターに変えた。

 

他の出演者も、主人公の夫がハインリッヒに、丸山神父がマルチン神父に変わった。

 

メアリー・ジェーンは、平凡な主婦からニューヨークの敏腕弁護士に変更。

 

それを知ったピーター役は、漁師では釣り合わないからパイロットにしろと言う。

 

シナリオを突然変更することに慣れていなみやこの代わって、放送作家のバッキーさんが、勝手に物語を作っていく。

 

ところが、最初のシナリオをちゃんと読まずに変更したため、辻褄が合わないところが出で来る。

 

ニューヨークがシカゴに変わった。

 

また、ピーター役が本番中に名乗り間違えて、ドナルド・マクドナルドになった。

 

生放送なので、このままいくしかない。

 

こざかしく辻褄を合せながら、ストーリーを進行させていく。

 

しかし、このままではラストが全く別のものになってしまう。

 

原作者のみやこは、とうとう、我慢できなくなった。

 

この作品は、どたばた喜劇だ。

 

四半世紀ほど前の作品なので、俳優がみんな、若いなぁ。

 

それだけ。