港町・守加護 ( すかご ) 。
クラブの支配人、備後登は、ホテルの一室で裏社会のボス天塩の愛人マリに手を出していた。
銃を持った男たちが数人、ホテルに入っていく。
彼らに捕まった二人は、天塩の前で殺されることになった。
備後は、殴られている時に耳にした「デラ富樫」 の名前を口にすると、ボスが飛びついた。
デラ富樫は、幻の殺し屋だ。
備後とマリは、命を助けてもらう代わりに、デラ富樫を連れてくることになった。
無名の映画俳優、村田大樹は、スタントなどのチョイ役しか回ってこない。
備後は、村田をデラ富樫に仕立て上げて、一芝居うつことにした。
そして、映画監督のふりをして、村田に接触する。
しかし村田は、備後の胡散臭さに、話を断った。
その後、別の撮影現場で、村田は演技を馬鹿にされた。
そして、備後の願いを受け入れた。
備後の映画は、台本が無く、オールアドリブだ。
村田は、自分のイメージでデラ富樫の役作りをして、備後と共に天塩のところに乗り込んだ。
デラ富樫は、少し前に天塩を暗殺しようして失敗していた。
なのに、堂々と乗り込んできて、大きな態度でいることに天塩は感心して、彼を組にスカウトした。
誤解と信じ込みで、ストーリーが続く。
多少こじ付けっぽいところもあるが、上手く仕上げている。
最後は、どのように落ちを付けるのか、楽しみながら観ることができる。