イギリス、アメリカ合作の映画である。
1904年。
ロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の間に、大望の男子が産まれ、アレクセイと名付けられた。
間もなく、アレクセイは血友病であることが分かった。
治療の方法はなく、出血すれば死を覚悟せねばならない。
これを救ったのが、怪僧ラスプーチンだ。
これ以降、皇后アレクサンドラは、ラスプーチンに傾倒していく。
ロシアは、日露戦争で疲弊し、人々の間に不満が蓄積していた。
1914年、サラエボ事件の後、ロシアはオーストリアに兵力を総動員した。
撤退を求めるドイツを無視したため、ドイツはロシアに宣戦布告。
両国は、戦争になった。
疲弊していたロシアには、武器も弾薬も不足していた。
ニコライは、兵を鼓舞するために、家族を残して戦場に赴いた。
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の半生を、史実に基づいて描いている。
彼は、度重なる側近の忠告を無視して、神に守られていると信じ込み、自ら破滅していったのだった。
しかし、家庭では良き父親だった。