日本のアニメーション映画である。
17世紀、架空の国「素乾国」の皇帝が崩御した。
次期皇帝の後宮を造るため、宦官達は自分の出身国に戻り、宮女候補を募った。
陶器職人の一人娘、銀河の村にも、宮女募集の札が立てられた。
宮女になれば三食昼寝付きで学問も出来る、と聞かされた銀河は、早速応募する。
そして、宦官の真野に連れられて都へ旅立った。
途中、渾沌と平勝が率いるゴロツキ達が、一行を山賊から守ってくれた。
都に着いた銀河は、後宮に続く長いトンネル「たると」 を、無言の老婆に連れられて進んでいった。
出口付近で、コミューンと名乗る人物に出逢った。
寄宿舎では、個性的な三人と同室になり、銀河は学問や運動に励んだ。
半年後、試験が行われ、銀河は晴れて正室・銀正妃となった。
銀河のいる部屋に、新皇帝が入ってきた。
それは、以前出逢ったコミューンだった。
皇太后である琴皇太后が、自分の息子を帝位に就けるために、皇帝暗殺を企てていた。
それでコミューンは、女装して後宮に身を隠していたのだった。
一方、県の役人に取り立てられていた渾沌と平勝は、退屈していた。
草原に寝っ転がって雲を眺めながら、二人は反乱を起こすことを決めた。
反乱軍は勢力を強めながら、都を目指した。
宋、明、清あたりをモデルにしている雰囲気である。
牧歌的な雰囲気ながら、シリアスな展開になっていく。
銀河のキャラクターが、いい。