アメリカの映画である。
海兵隊に復帰したトーマス・ベケット上級曹長は、射撃のトレーナーをしている。
彼は上官とソリが合わず、組織に馴染めていない。
ベトナムで戦死した戦友ポール・フィネガンの息子ニールが、結婚式を挙げた。
ニールは、将来の大統領候補と目されているほど、優秀な人物だ。
披露宴の席でベケットは、ポールから預かっていた手紙を読んだ。
医師であるフィネガンの妻シドニーは、ベケットの指の震えを心配している。
ベケットは、NSA副局長から新しい任務を与えられた。
狙撃のターゲットは、戦死したはずのポール・フィネガンだった。
彼は、終戦後もベトナムに残って、麻薬と武器の密輸に関与していた。
そして、アメリカを巻き込むテロを計画しているという。
夜、クラブに来たポールを、ベケットはビルの屋上から狙撃した。
しかし、弾が逸れ、現場は大混乱になった。
その時、別のビルからベケットは狙撃された。
銃撃戦の末、ベケットは狙撃手を仕留めた。
そこにホーチミン警察が大勢で踏み込んできて、ベケットは逮捕された。
国家警察の牢屋に放り込まれたベケットに、ポールが話しかけてきた。
ポールは、警察に通じていたのだ。
ベケットが牢屋から連行される時、警察署に仕掛けられた爆弾が、爆発した。
全体に、ハラハラ感が少ない。
折角ベトナムが舞台なのだから、ジャングルでのハラハラドキドキするシーンを、多用すべきだった。
ベトナム戦争で使われたようなトラップも、欲しかった。
物足りない作品だ。