ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリーブ主演、アメリカの映画である。
異なる場所、異なる時代に生きる3人の女性の一日を、テンポ良く入れ替えながら描いている。
1941年、小説家ヴァージニア・ウルフが、夫に遺書を残し、入水自殺するシーンから始まる。
1923年、ロンドン郊外リッチモンド、心の病を療養中のヴァージニア。
ある朝、小説「ダロウェイ夫人」 の書き出しを思いついた。
「お花は、私が買ってくるわ」
1951年、ロサンゼルス。
主婦ローラは、朝起きて「ダロウェイ夫人」 を手にし、「お花は、私が買ってくるわ」 と、朗読を始める。
2001年、ニューヨーク。
詩人で小説家のクラリッサは、「お花は、私が買ってくるわ」 とパートナーのサリーに言い残して、家を出た。
元恋人で作家のリチャードが文学賞を受賞し、そのパーティーの準備を任されていた。
彼女は花束を買い、リチャードのアパートへ行く。
リチャードはエイズで衰弱していて、彼女が彼の世話をしていた。
彼は献身的な彼女に親しみを込めて、「ダロウェイ夫人」 と呼んでいた。
ダロウェイ夫人のファーストネームが、クラリッサだった。
「ダロウェイ夫人」 を軸に、三つの人生が交錯していく。
それぞれ、精神的に追い込まれる一日だ。
ネタバレせずに紹介するのは、難しい。
ぜひ、観て頂きたい。
何回観ても、飽きない作品である。