イギリスの映画である。
1943年、第二次世界大戦中、イギリス内の米軍基地。
アメリカ空軍、Bー17爆撃機の「メンフィス・ビル」 は、これまで24回出撃して無事帰還していた。
次、25回目の爆撃に成功すれば、帰国できるのだった。
そして10人のクルーたちは、英雄になる。
出撃前のダンスパーティーで、広報担当のデリンジャー大佐は戦意高揚のための広告塔として利用しようと、はしゃいでいた。
ところが、亡くなっている兵士の遺族のことも考えろと、ハリマン大佐にたしなめられる。
爆撃目標は、ドイツ・ブレーメンの飛行機工場だ。
メンフィス・ベルは、他の爆撃機、護衛の戦闘機と編隊を組んで飛び立った。
当然、ドイツ空軍は迎え撃つ。
僚機が撃墜されても、メンフィス・ベルには、何もできない。
機銃で応戦しながら、目的地を目指すだけだ。
ようやく、ブレーメン上空に来たが、煙幕が張られ、地上が見えない。
操縦士でリーダーでもあるデニスは、民間人を爆撃に巻き込みたくなかった。
それで、敵機がいる中、煙幕が晴れるまで上空を旋回することにした。
緊迫感のある作品だ。
もしアメリカが制作したなら、親子、特に父と子の絆を絡めてくるのだろうけど、そういうものは、一切ない。
飛行機好きが、楽しめる作品だ。