カーク・ダグラス主演、スタンリー・キューブリック監督、アメリカの映画である。
フランスとドイツの戦いは、膠着状態だった。
フランス軍の作戦本部に到着したブルラール大将は、ミロー大将の師団にドイツ軍の要塞「アリ塚」 を攻撃するよう命令した。
昇進を約束されたミローは、自らフランス軍の塹壕に出向いていった。
塹壕の兵士達は、長引く戦闘で疲弊していた。
ミローは、ダックス大佐に面会し、総攻撃の命令を下した。
ダックスは無謀な計画に反対したが、命令が覆ることはなかった。
自ら銃を持ち、先頭を切って突撃するダックスに励まされ、兵士達も突撃した。
しかし、ドイツ軍の守りは堅く、兵士達は次々に倒れていく。
敵の攻撃があまりに激しいため、ダックス達は塹壕に戻らざるを得なかった。
ミローは、再び命令するが、誰も聞こうとしなかった。
結局、作戦は失敗に終わった。
失敗の原因は、命令を無視した兵士にあるとミローは主張し、100人の兵士を軍法会議にかけると言う。
ブルラール大将は、流石に100人は多すぎるとして、3人を選ばせた。
理不尽な軍法会議だ。
ダックス大佐が、3人の弁護士として、熱弁をふるった。
戦争の理不尽さを描いた作品である。
安全な場所にいる大将達と、過酷な戦場にいる兵士達を対比させて、戦争批判をしている。
後味の悪い作品ではある。