スウェーデンの映画である。
19世紀末。
森の中の「お城」と呼ばれている屋敷に、次女のアングネスが召使いのアンナと暮らしていた。
男性に縁のなかったアングネスは37歳、子宮癌を患っている。
早朝。
ベッドにアングネス、ソファに妹のマリーアが眠っていた。
先に起きたアングネスは、苦痛に耐えながら水を一杯飲んで、日記を書いた。
彼女が再びベッドに入ると、姉のカーリンと召使いのアンナが部屋に入ってきた。
1日の始まりだ。
カーリンは机に向かって、一家の財産を調べ始めた。
アンナは、幼くして亡くした娘のために祈った。
アングネスは、20年前に亡くなった母親のことを頻繁に思い出していた。
美しい母だったが、よそよそしかったので、アングネスは甘えることができなかったのだった。
彼女は、今では母の気持ちが分かる気がしていた。
ある朝、医師のダーヴィッドが訪ねてきた。
彼はアングネスを診察し、カーリンにもう長くはないと告げた。
ターヴィッドと関係を持っていたマリーアは、彼を引き留め、また会えないかと尋ねた。
暗い作品である。
オカルト。