イギリスの映画である。
サフォークに住むジャック・マリックは、音楽教師を辞め、バイトをしながら、シンガーソングライターとしての成功を夢見ていた。
幼馴染のエリー・アップルトンは、数学教師のかたわら、彼のマネージャー兼運転手をしてあげていた。
彼女が音楽フェスのあるテントを借りた。
ジャックは張り切って歌ったが、客のウケはイマイチだった。
夜、帰り道、彼はエリーに夢をあきらめると告げ、車を降りた。
そして、自転車で帰宅途中、世界中で12秒間の停電が起きた。
その時、ジャックはバスにはねられた。
病院のベッドで気がついた彼は、歯が二本折れて、自慢の髭が剃られてしまっていた。
退院祝いの席で、ジャックはエリーから新しいギターをプレゼントされた。
みんなは初めて聴いたように感激し、褒めた。
ジャックのオリジナルだと思ったのだった。
揶揄われていると思った彼は、少し不貞腐れて帰宅した。
思うところがあって、ネットで「ビートルズ」を調べると、カブトムシしか出てこない。
ビートルズの曲名を検索しても、結果は同じで、この世にビートルズが存在していないのだった。
ジャックがバーで「レット・イット・ビー」を演奏した時、小さなレコード会社の男が感激して、レコーディングが決まった。
できたCDが話題なり、ジャックはラジオ番組に出演した。
それを聴いていたミュージシャンののエド・シーランが、彼をツアーに誘った。
ジャックのサクセスストーリーが始まった。
富と名声を取るか、恋を取るか。
面白い。