スティーヴ・クーガン脚本、主演、イギリス、アメリカ、フランス合作の映画である。
政府の広報担当をしていたマーティン・シックススミスは、誰かが送った酷いメールの濡れ衣を着せられて解雇された。
マーティンは、ロシア史の本でも書こうかと思っていた。
年老いたフィロミナ・リーは、若い頃に婚前交渉で妊娠した。
カソリックの教えに反していたので、彼女は修道院に入れられ、男の子を出産した。
彼女の手には、その子の古い写真があった。
フィロミナは、娘のジェーンに過去を打ち明けた。
とあるパーティーで、マーティンはジェーンに出会い、フィロミナの話を書かないかと勧められた。
政治記者だった頃のプライドが抜けていない彼は、三面記事にるような話だとして、冷たくあしらった。
自宅に帰って冷静になったマーティンは、考え直した。
そして、フェロミナとジェーンに会って、話を聞いた。
修道院でフェロミナは、1日に1時間だけ、息子のアンソニーに会えた。
修道院には、彼女の他にも、未婚で出産した女性がたくさんいた。
アンソニーは、メアリーという女の子と共に、どこかに引き取られていったのだった。
マーティンはフェロミナを連れて、彼女がかつていた修道院を訪れた。
対応したシスターは当時の記録は火事で失われたと言い、なんの情報も得られなかった。
胡散臭さを感じたマーティンは、パブのマスターから、かつて修道院では、子供をアメリカに売っていたという話を聞いた。
この作品は、実話に基づいている。
「私はあなたを赦します」というセリフが、心に刺さる。
素晴らしい作品だ。