西ドイツの映画である。
名作「サウンド・オブ・ミュージック」 と原作を同じくする、いわば先行作品だ。
第一次世界大戦においてUボートの艦長として活躍したトラップ男爵には、7人の子供がいた。
妻に先立たれ、子供達の世話に家庭教師を雇っている。
しかし、トラップは軍隊式の厳しい教育を施しており、その厳しさゆえ、家庭教師は次々にやめていった。
ある日、見習い修道女のマリアが、家庭教師としてやってきた。
最初の夜、マリアは子供達は歌が好きだと言うことに気づいた。
トラップが旅に出ている間、マリアは子供達を自由に教育した。
マリアがギターを弾き、子供達が歌うのだ。
旅から帰ってきたトラップは、大いに驚いたが、マリアの頑固さ、気の強さもあって、受け入れるしかなかった。
トラップは、いつしかマリアに恋をし、結婚を申し込んだ。
修道院長は、2人の結婚を認める。
マリアと7人の子供達は合唱団を結成し、ザルツブルグ音楽祭で一位を獲るほどになった。
当たり前だが、「サウンド・オブ・ミュージック」 と流れは同じだ。
これはミュージカルではないので、歌は少ない。
ただ、子供達の歌は「本物」 の美しさがある。
歌が少ない分だけ、感動的だ。
さらに、景色がとても綺麗である。
この後、「続・菩提樹」 が公開された。