千原ジュニア主演、日本の映画である。
大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎は、街で学生服の中学生から借金を申し込まれた。
銀次郎は「子供には貸せん」と、断った。
道頓堀の橋の上、サクラと呼ばれている青年が、居場所のない子供達に支援の手を差し伸べていた。
彼は、子供達におにぎりを配ったり、バイトを見つけてあげたりしてしていた。
数ヶ月後、銀次郎に借金を断られた中学生・長谷川涼が、橋の欄干に手をかけて、川に飛び込もうとしていた。
そこにホームレスが現れ、涼に話しかけた。
涼は、母親が出て行ったきり1ヶ月も帰ってこない、食べるものもなく、死ぬしかないと事情を打ち明けた。
突然、ホームレスが両手を上にあげると、神がかったように涼の母親として話し出した。
名前を知らないはずなのに「涼」と呼びかけた。
スマホで撮影している野次馬たちも、それには驚いた。
涼を救ったホームレスは、それを「霊能語」と呼んだ。
彼は、藤森と名乗り、食堂で相談に乗っていることを、それとなく宣伝して去った。
藤森のところには、大勢が相談に殺到した。
その頃、離婚したばかりの中川裕子が、慰謝料を元にキッチンカーで商売を始めていた。
銀次郎の舎弟・坂上竜一が彼女を訪ねていくと、機嫌がいい。
オーストリアのマクシミリアンというイケメンと、交際しているのだという。
そして、彼からプロポーズされたと喜んでいた。
しかし裕子は、彼とはSNSで知り合って、会ったこともないという。
竜一は、怪しいから気をつけろと警告するが、裕子は耳を貸さない。
そして、とうとう、55万円を騙し取られた。
シリーズ22作目である。
宗教詐欺の手口が暴かれていて、新興宗教で儲けている輩には、痛い映画ではなかろうか。