日本のアニメーション映画である。
新宿公園で暮らす、三人のホームレス。
中年親父のギンは、元自転車屋だが、自称元競輪選手だ。
彼はギャンブルの借金が原因で、家族と別れてホームレスになった。
元ドラッグクイーンのハナは、彼氏と別れた後ホームレスになったオカマだ。
女子高生のミユキは、飼い猫がいなくなって激怒し、父親を刺して、そのままホームレスになった。
クリスマスイブ。
ハナがミユキにプレゼントがあると言い、三人でゴミステーションに本を探しに行った。
すると、赤ん坊の泣き声がする。
ゴミを退けると、赤ん坊が捨てられていた。
警察に届けようと言う二人を押し切って、ハナは大喜びで赤ん坊をダンボールハウスに連れて帰った。
赤ん坊は、「清子 ( きよこ ) 」と名付けられた。
翌朝、赤ん坊と一緒にあった鍵で、コインロッカーを開けた。
中には、カバンと両親らしい写真、店の名前が書かれたマッチ箱などが入っていた。
両親に赤ん坊を返すため、三人は電車に乗って店に向かった。
ホームレス三人が乗り込んできて、他の乗客は臭くてたまらない。
電車が止まった時、反対側の電車にいる父親と目が合ったミユキは、窓から飛び出して逃げた。
他の二人も降りて、徒歩で店に向かうことになった。
脚本が、とてもよく練られている。
偶然に出会う人が縁のあった人ばかりで、ご都合主義ではあるが、内容がそれを許している。
暖かい作品だ。