フランク・クロスは、世界最大のネットワークを誇るテレビ局「IBC」の社長だ。
会社の史上最年少で社長に就いた彼は、冷酷で傲慢な男だが、メディアの評価は高かった。
クリスマス特番に関する会議が開かれた。
ディケンズの「クリスマス・キャロル」を、ライブで放送するのだ。
フランクは、出来上がった番組CMが気に入らず、もっと過激でグロテスクなものを押し付けた。
それに反対したエリオット・ラダーミルクは、即刻、クビを言い渡された。
社長室でフランクは、秘書のグレイス・クーリーに、関係者へのクリスマスプレゼントを指示していた。
特別な人だけビデオデッキで、大半の人には会社のタオルである。
たった一人の弟ジェームズは、いつもクリスマスパーティーに彼を誘うが、仕事一筋のフランクは、参加したことがない。
彼が弟宛に指定したプレゼントは、タオルだった。
この日も彼は残業すると言い出して、予定があるグレイスは大迷惑である。
クリスマス・イブなのだ。
夜、フランクが一人、社長室にいると、突然、7年前に死んだ前社長のルー・ヘイワードの亡霊が現れた。
ルーはフランクに、自分の二の舞を踏むなと忠告した。
そして、3人のゴーストが現れると言った。
目覚めたフランクは、どうしたわけか、かつての恋人クレア・フィリップスに電話を掛けた。
翌日、クレアがスタジオに来て、久しぶりの再会だったのに、言い争ってしまった。
フランクが通りでタクシーを拾うと、運転手がゴーストだった。
そして、フランクの子供の頃に運ばれた。
この作品は、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」を、コメディにしたものだ。
4分の3くらいまでは、ぶっ飛んだシーンが多くて、楽しめる。
後ろの方は理屈っぽい。