日本の映画である。
昭和22年に起きたゼネストと、マッカーサーによるスト中止命令。
物井清二は、勤めていた日之出麦酒を解雇された。
被差別部落出身者と関わったことが理由だった。
それを知った清二は、会社に手紙を書いた。
約50年後の現在。
清二の弟、清三は東京で薬局を開いている。
清三の家から、日之出ビール株式会社のビルが見えた。
兄、清二は特別養護老人ホームに入所していて、清三はビールを持って見舞いに通っている。
平成16年10月、日之出ビールの城山恭介社長が誘拐された。
「レディ・ジョーカー」の名前で、五億円を要求する手紙が置かれていた。
その5ヶ月前。
清三の孫・秦野孝之が、バイク事故で死亡した。
孝之は清三の娘婿・秦野浩之の息子だ。
浩之は被差別部落出身者だった。
城山社長の姪・佳子の恋人だった孝之は、会社に血筋を調べられ、事実を突きつけられたのだった。
日之出と関わりのある総会屋が、50年前に清二が会社に出した手紙のコピーを入手して、浩之のところに持ち込んだ。
そして浩之に、会社を強請れと勧めた。
城山社長を誘拐したのは、清三と競馬仲間だった。
その中に、品川署の刑事・半田修平がいた。
この作品は、前半の人間関係が分かりにくい。
半田刑事役は吉川晃司なのだが、彼を不審に思う刑事が、彼と良く似た人選なのは失敗だ。
わかりにくい。