captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

斬る (1962)

市川雷蔵主演、日本の時代劇映画である。

 

冒頭、若い女性が「お家のため」と別の女性を刺殺した。

 

彼女は、すぐに捕まり、打首に処せられた。

 

天保3年3月。

 

夜、下級武士・高倉信右衛門の家に、密かに赤子が連れてこられた。

 

その子は高倉家の養子となり、信吾と名付けられた。

 

それから二十余年が経ち、信吾は立派に成長した。

 

彼は、父の許しを得て旅に出た。

 

3年後、諸国を見てまわり逞しくなった信吾が、帰ってきた。

 

しばらくして、水戸の剣客・庄司嘉兵衞が藩に招かれた。

 

藩主・牧野遠江守の御前で、藩の若手が彼と立ち会ったが、誰も勝負にならなかった。

 

最後に牧野は、高倉信吾を指名した。

 

信吾と庄司は、真剣で立ち会った。

 

庄司は、「三絃の構え」の信吾を前にして一歩も踏み込むことができず、信吾が勝利した。

 

隣に住む池辺義十郎は、信吾の妹・芳尾に恋していて、父・義一郎が信右衛門に彼女を嫁に望んだ。

 

しかし、義一郎は断られた。

 

その腹いせに義一郎は、信吾は実の子ではないと、藩内で言いふらした。

 

それを藩主に咎められた義一郎は、義十郎とともに高倉家に押し入り、信右衛門と芳尾を殺害して逃走した。

 

知らせを受けて駆けつけた信吾に、まだ息のあった信右衛門は、真実を告げた。

 

信吾は、池辺親子を斬り伏せ、旅立った。

 

 

あっさりとした作品だ。