captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

チップス先生さようなら

イギリス、アメリカ合作の映画である。

 

1928年。

 

イギリスの名門男子校ブルック・フィールドで、始業式が行われた。

 

この日、チップス先生ことチャールズ・エドワード・チッピングは、57年目にして初めて始業式を欠席した。

 

彼は風邪をひいて、医者に静養を強いられていたのだった。

 

ところが彼は、ベッドを抜け出して講堂へ。

 

ドアの前に、遅刻して不安げな様子の新入生がいた。

 

チップス先生は、彼を気遣い、和ませてやった。

 

彼は15年前に教職を引退していたが、学校の象徴として、みんなから愛されている。

 

回想シーン。

 

1870年。

 

普仏戦争の最中、チャールズ・エドワード・チッピングは、ラテン語の教師としてブルック・フィールド・スクールに赴任した。

 

新任の彼は、低学年の予習クラスを担当することになった。

 

同僚の教師が忠告していた通り、最初の授業で、生徒たちが騒ぎ出した。

 

新任の教師を揶揄うのは、一種の習わしなのだが、収拾がつかなくなり、校長に助けられた。

 

この時から彼は、生徒に厳しく接するようになった。

 

月日が経ち、ベテランになった彼は、真面目で、同僚の信頼も厚かった。

 

しかし、ユーモアのかけらもない彼は、生徒に人気がなかった。

 

それで彼は、期待していた寄宿舎の監督者になれず、大いに落胆した。

 

同僚のドイツ語教師マックス・ステュフェルは、そんな彼を気遣ってハイキングに誘った。

 

そこで彼は、キャサリン・エリスという美しい女性と、運命的な出逢いをした。

 

 

こんな先生に出会いたかった、と思う作品だ。