ニューメキシコ州の砂漠で瀕死の老人が発見され、病院で死亡した。
目立った外傷はなかったが、内臓や血管など身体中の組織が断層のようにズレていた。
彼はハイテク企業ITCの物理学者で、死因は転送装置のエラーによるものだった。
まもなく社長のロバート・ドニガーが死体を引き取りに現れ、レントゲン画像など証拠となるものを消去した。
その頃、フランス南西部ドルドーニュ県にある14世紀の修道院の遺跡から、文字の書かれた羊皮紙と、現代のものにしか見えないメガネのレンズが発見された。
羊皮紙には「HELP ME 」と1957年4月7日の日付が記されていた。
筆跡が、遺跡発掘プロジェクトのリーダー、エドワード・ジョンストン教授のものと一致した。
彼は、発掘の途中でスポンサーITC社を訪ねていったまま、行方不明になっていた。
教授の息子クリスら発掘メンバー数人が、ITC社の社長に呼び出された。
クリスたちは、教授が時空間転送装置を使って、14世紀のフランスに送られたことを知った。
教授を救出するため、助教授のアンドレ・マレク、女性のケイト・エリクソン、フランス語に堪能なフランソワ、案内役としてフランク・ゴードン、さらに二人の護衛が転送装置に入った。
彼らが着いた場所は、百年戦争真っ只中、フランス側の最前線だった。
騎馬隊に襲撃されて、護衛が慌てて手榴弾を投げると、それが未来に転送されて、時空間転送装置を壊してしまった。
彼らは、イギリス側から逃げてきたクレアという女性を助け、修道院に逃げ込んだ。
そこで、教授のメガネと手紙を発見した。
この作品は、タイムトラベルによる救出アクションでしかない。
タイムトラベル以外に、SFの要素は無い。