アメリカの映画である。
1958年に制作された「ハエ男の恐怖」の、リメイクだ。
前作は回想シーンが主だったが、この作品は時系列に沿っている。
科学者セス・ブランドルは、物質転送装置の研究をしていた。
無機物では成功していたが、有機物については失敗が続いている。
ある日、科学雑誌の記者ヴェロニカと知り合う。
そして、彼女のアドバイスにヒントを得て、有機物の転送に成功した。
彼は、彼女に好意を持つようになった。
彼女の上司であり、元恋人のステイシスはセスの研究に興味を持ち、記事にする。
セスは、ヴェロニカとステイシスの関係に嫉妬し、酒をあおる。
泥酔して、自らが転送装置に入り、作動させた。
転送は、成功した。
彼は、以前より力が漲っている感じがした。
転送時に紛れ込んでしまったハエと遺伝子的に融合してしまった彼は、次第にハエ化していく。
これが、実にグロテスクだ。
CGではなく、特殊メイクである。
だから、リアルで、気持ち悪い。
吐き気をもよおす人もいるだろう。
それほどの出来映えだ。
ただ、ホラー映画ではあるが、切ない。