新海誠原作、日本のアニメーション映画である。
大学生の「彼女」 は、ルームシェアをしていた親友が出て行き、一人暮らしになった。
しかし彼女には、老いた黒猫のダルがいる。
彼女は、毎朝、同じ時間に起きてダルに餌をやり、身だしなみを整えて出掛けて行く。
ダルは、彼女が帰ってくるのを待っている。
彼女は就職活動がうまくいっていなくて、悩んでいた。
心の痛みがダルにも伝わるが、ダルは何もしてあげられない。
彼女は小学生の頃に転校して、友達が出来ず、一人で家にいた。
それで母が、子猫を連れて帰ったのだった。
母がダルを可愛がるのを、彼女は嫉妬した。
ある日、ダルは、彼女が父から貰った大切なマグカップを割ってしまった。
彼女はダルを捨てに出掛けたが、捨てきれず公園でいると、別のクラスの子が話しかけてきた。
それからずっと、ダルは彼女と一緒だ。
影が長くなり、寒くなってくるころ、ダルは長く眠るようになった。
この作品は、絵が美しい。
寂しく、静かに時が流れていく。
大人向けのアニメだ。
過去の自分と重ね合わせる人が、多くいるだろう。