ポーランドの映画である。
孤児院で暮らすクンデルは、反抗的で、いろいろ問題を起こしては、教師に手を焼かせていた。
彼には、友達かいない。
ある日、意を決したクンデルは、孤児院を脱走して故郷に向かった。
何とか家にたどり着くと、母の横には、見知らぬ男が寝ていた。
母は、クンデルとの再会を喜んだが、男に捨てられたくなかった。
クンデルは、そのまま家を出た。
彼は、川にうち捨ててある船で暮らし始める。
川縁からは、裕福な家が見えた。
この船には、空き缶が沢山捨てられていて、彼はそれを売って食べ物を手に入れた。
その後も、鉄くずを拾って、金に変えた。
ある日、酒臭い息をした少女が、船にやってきた。
彼女の名はクレツズカといい、裕福な家庭の次女だ。
姉に対するコンプレックスを紛らわせるため、彼女は酒を呑んでいる。
クレツズカはクンデルと口喧嘩をし、「二度と来ない」 と言って去ったが、パンや売れる鉄くずを運んできてくれるようになった。
暗い作品である。
ラストは、辛い。