アメリカの映画である。
カソリックの孤児院。
孤児達は聖人の名前を付けられ、横柄な神父に萎縮していた。
手先が器用なロッシは反抗的で、他の子供達からは魔術師サイモンと呼ばれていた。
ある日、彼の目の前で初恋の女の子が転落死する。
数年後、モスクワ。
ロッシは、サイモン・テンブラーと名乗る怪盗になっていた。
変装とハイテク技術が、彼の持ち味である。
彼は、ロシアの石油王イワン・トレディアックのビルに忍び込み、マイクロチップを盗み出す。
その時、イワンの息子イリヤに見付かり格闘になるが、何とか逃げ切った。
無事にマイクロチップを依頼者に渡し、取引は成立した。
次に仕事を持ち込んできたのは、イワンだった。
エマ・ラッセル博士が完成させた低温核融合の方程式を盗め、というものだった。
話し合いの場にイリヤも同席しており、サイモンが先の犯人であることを見抜いたが、イワンは抑えた。
サイモンは、ラッセル博士がいるロンドンへ飛ぶ。
主人公を演じているヴァル・キルマーが、いまいち冴えない。
良い役柄なのだが。