captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

Re : ゼロから始める異世界生活 氷結の絆

日本のアニメーション映画である。

 

竜王国ルグニカ。

 

エリオール大森林は、溶けることのない雪と氷の森だ。

 

長く氷漬けにされていたハーフエルフのエミリアは、精霊パックに助け出されて、一人で暮らしていた。

 

ある日、森で親子3人が魔獣に襲われているところに出くわしたエミリアは、氷の魔力を使って、魔獣を撃退した。

 

その時、魔力が暴走して、助けた父親の腕からも氷の結晶が出てきた。

 

3人はエミリアに恐怖し、女の子が泣き叫んだ。

 

一人暮らしのエミリアは、時々、食料を調達するため村に出かける。

 

村人は、伝説の魔女と同じ風体をしている彼女を恐れていて、雑貨屋だけが相手にしてくれた。

 

そんなエミリアにも、話し相手はいる。

 

精霊パックだ。

 

パックは、毎日、彼女のもとにやってきた。

 

ある日、エミリアを捕獲するために、数人の荒くれ者がやってきた。

 

そこに魔獣が襲いかかった。

 

エミリアは魔獣を倒したが、助かった荒くれ者は帰ろうとしない。

 

そこにパックが現れた。

 

この作品は、テレビアニメシリーズ「Re : ゼロから始める異世界生活」のヒロイン、エミリアと精霊パックが「契約」を結ぶまでの経緯を描いたものだ。

 

テレビシリーズを観ていなくても、背景を知らなくても楽しめるように仕上がっている。

 

 

 

オーシャンズ

フランスのドキュメンタリー映画である。

 

冒頭、男の子が出てきて、宗教じみたこと台詞を吐く。

 

そのあとは、美しい海の様子が続く。

 

イルカ、カニの大群、食べられるだけの運命のイワシ・・・。

 

大した解説もなく、延々と映し出されるので、退屈だ。

 

後半は、政治的、思想的主張が鼻につく。

 

日本人漁師が捕獲したサメの鰭を切り取り、本体を海に捨てる。

 

鰭をなくしたサメは、泳ぐことができずに、海底で蠢きながら死んでいく。

 

衝撃的なシーンだ。

 

これは、本物ではなく、ロボットを使っている。

 

それに、このような漁は、日本では行われていない。

 

日本では、フカヒレを取った残りの部分は、食用に回している。

 

日本人を貶める、不愉快で、非常に後味の悪い映画だ。

 

真面目で純粋な人は、こんなもので洗脳されて、シーシェパードみたいになるのだろう。

劇場版 幼女戦記

日本のアニメーション映画である。

 

統一歴1926年2月。

 

帝国軍ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐が率いる、第二○三航空魔導大隊は南方大陸に渡っていた。

 

そこで、共和国軍と戦闘に入り、司令部を破壊して勝利した。

 

部隊を率いて凱旋したターニャは、出迎えたレンゲル大佐に報告した。

 

その頃、隣国ルーシー連邦で不穏な動きがあった。

 

損傷の少なかったターニャの部隊は、休む間もなく、東方の偵察に行かねばならなくなった。

 

ターニャたちは、連邦内に潜入した。

 

敵は、帝国に宣戦布告すると同時に、攻撃を開始した。

 

そばまで来ていたターニャの部隊は、奇襲攻撃を敢行、前線部隊を殲滅した後、そのまま敵の首都に侵攻した。

 

首都には、たまたま合衆国義勇兵部隊が駐留していた。

 

この部隊に所属しているメアリー・スーは、正義感が異常に強く、命令に背いて勝手に出撃し、ターニャたちと戦闘に入った。

 

ターニャか持っている銃が、かつてメアリーが戦死した父に贈ったものだったことで、メアリーはターニャが父の仇だと知った。

 

他のものには見向きもせず、メアリーはターニャだけを攻撃した。

 

ターニャは、冷静にメアリーを撃墜した。

 

この作品では、あくまでも仮想の国だが、帝国はドイツ第三帝国、連邦国はソビエト、合衆国はアメリカだということが、はっきりわかる。

 

政治的な発言もあって、面白い。

お買いもの中毒な私

アメリカの映画である。

 

地味な園芸雑誌の編集部に勤めているレベッカ・ブルームウッドは、買い物が大好きだ。

 

クレジットカードさえあれば、手持ちのお金がなくても、好きなものが買える。

 

そうしているうちに、今の給料では払えない額になってしまった。

 

収入を増やしたいレベッカは、憧れているファッション誌の求人面接を受けにいった。

 

ところが、手違いから経済誌の面接を受ける羽目になってしまった。

 

経済に関する知識が全く無いレベッカは、当然、うまくいかなかった。

 

翌日、突然、園芸雑誌が廃刊になり、レベッカは解雇された。

 

レベッカは友人のスーズと飲み明かし、受けるはずだったファッション誌と落とされた経済誌宛に、手紙を書いた。

 

ファッション誌には自分のアピールを、経済誌には面接の酷評を書いた。

 

しかし、宛先を逆にして送ってしまった。

 

手紙を受け取った経済誌の編集長ルーク・ブランドンは、経済をファッションに喩えた文章を気に入り、彼女の採用を決めた。

 

喩えたというのは、彼の勘違いだが。

 

レベッカは、ファッション誌への踏み台になると考えて、就職した。

 

次第にレベッカとルークは惹かれあっていくが、互いに、隠し事があった。

 

ルークは、実は富豪の御曹司であるということ。

 

レベッカは、買い物中毒で、多額の借金を抱えているということ。

 

この作品は、コメディであるが、内容は軽くない。

 

レベッカの奮闘が、見ていて楽しい。

 

 

カクテル

トム・クルーズ主演、アメリカの映画である。

 

兵役を終えたブライアン・フラナガンは、ビジネスで成功することを夢見て、ニューヨークへやってきた。

 

スーツを着込んで就職活動をするが、学位のない彼は、ウォール街での仕事はなかった。

 

ふと立ち寄ったバーで、バーテンダーであり支配人のダグラス・コグランと話しているうちに、雇ってもらえることになった。

 

ブライアンは、大学のビジネススクールに通いながら、バーテンダーのアルバイトを始めた。

 

バーテンダーとして腕を上げたブライアンは、ダグと共に派手なパフォーマンスを披露して、人気者になった。

 

だが、女性のことで二人は仲違いしてしまい、ブライアンは店を去った。

 

3年後、ブライアンはジャマイカのビーチでバーテンダーをしていて、ジョーダン・ムーニーという恋人もいる。

 

そこに、資産家の娘と結婚したダグが、新婚旅行でやってきた。

 

二人は、仲直りした。

 

ブライアンは、ダグにけしかけられて、観光に来ていた女性・ポニーを口説いた。

 

それをジョーダンに目撃され、ブライアンとジョーダンは破局した。

 

ニューヨークに戻ったブライアンは、ポニーの会社で働き始めた。

 

しかし、大した仕事が与えられず、ついにポニーと別れて、ジョーダンを訪ねていった。

 

この作品では、ダグとブライアンのパフォーマンスが話題になった。

 

二人が、とてもかっこいい。

 

シナリオも、よく練られている。

アクアマン

アメリカの映画である。

 

1985年。

 

アメリカ・メイン州アムネスティ湾の灯台

 

嵐の夜、灯台守をしているトム・カリーは、岩場に打ち上げられていた女性を助けた。

 

彼女は、海底王国の一つアトランティスのアトランナ女王だ。

 

トムとアトランナは惹かれあい、やがて、男の子が生まれた。

 

その子はアーサーと名付けられた。

 

三人の幸せは、長く続かなかった。

 

ある日、武装したアトランティスの戦闘員が彼らの家を襲撃した。

 

アトランナは敵を撃退したが、やがて軍隊が攻めてくるからと、アトランティスに帰っていった。

 

アーサーは、アトランティスからやってきた参謀バルコから、様々な訓練を受けた。

 

成長したアーサーは、「アクアマン」と呼ばれる英雄になった。

 

ある日、彼は海賊に襲われた潜水艦を救助した。

 

海底では、アトランティス王オームが他国と連合して、地上を攻める計画を立てていた。

 

同盟を結ぼうというオームの申し出に、隣国ゼベルのネレウス王は慎重だ。

 

ネレウスの娘メラは、オームの婚約者だが、地上との戦いをやめさせたかった。

 

彼女は、アトランティスの血を引くアーサーを呼びに、地上を訪れた。

 

この作品は、CGが美しい。

 

海底のシーンは、本当に海の中にいるような感じがする。

 

物語自体は、どこかで聞いたようなものの切り貼りで、三文芝居を見せられた気分になった。

 

ハリウッドの脚本家も、人材不足なのか。

 

 

ハチ公物語

日本の映画である。

 

大正12年12月。

 

秋田県大館市で、純血種の秋田犬が生まれた。

 

その犬は、東京帝国大学教授・上野秀次郎にもらわれることになっていた。

 

秀次郎は、最近、飼っていた犬が死んで、別れの辛さから、もう、動物は飼いたくなかった。

 

妻の静子も、飼うのには反対した。

 

しかし、一人娘の千鶴子に押し切られて、もらい受けることになった。

 

列車で運ばれてきた子犬は、上野家に着いたときには、ぐったりして死んだようだった。

 

しかし、秀次郎が牛乳を与えると、飲み始めた。

 

その夜、千鶴子の婚約者・森山が訪ねてきた。

 

森山は、千鶴子が妊娠していて、1日も早く結婚したいと申し出た。

 

結局秀次郎が世話をすることになった子犬は、彼によって「ハチ」と名付けられた。

 

元気なハチは、庭を走り回って、花壇をメチャクチャにしてしまう。

 

秀次郎は、ハチを散歩に連れていく。

 

しばらくするうちに、ハチは、毎朝、秀次郎が出勤するときに、渋谷駅までついてくるようになった。

 

そして、秀次郎が帰ってくる頃には、改札の外で待つようになった。

 

雨の日も、雪の日も、ハチは秀次郎を迎えに行った。

 

秀次郎は、ハチと一緒に風呂に入って、ハチをきれいにしてやる。

 

正月休みで千鶴子が孫を連れて帰ってきても、秀次郎は孫よりハチが可愛かった。

 

大正14年5月。

 

秀次郎が出勤すると、ハチの様子がおかしくなった。

 

大学で講義をしている最中に倒れた秀次郎は、そのまま、帰らぬ人となった。

 

忠犬ハチ公の物語は、誰もが知っている。

 

結末まで知れ渡っているものを、あえて映画にして、感動的な作品に仕上げたのは、見事だ。

 

ハチは、秀次郎と暮らしたのが、約1年半。

 

秀治郎が亡くなってから渋谷駅に通い続けたのは、約10年にもなる。

 

ハチの気持ちを慮ると、とても切ない。