勝新太郎主演、日本の時代劇映画である。
かつて日光を旅した時に知り合った仲だ。
助五郎は留守だったが、座頭市は中で待たせてもらうことができた。
案内された雑魚部屋で、子分たちがサイコロ博打に興じていた。
自らサイコロを振った座頭市は、子分たちから金を巻き上げ、帰り支度を始めた。
そこに助五郎が帰ってきて、座頭市を歓待した。
座頭市の居合の腕を知っている助五郎は、草鞋を脱ぐよう勧めた。
子分の蓼吉が彼の世話を命じられた。
蓼吉は、親切な態度をとりながら、心のうちでは盲目の座頭市を馬鹿にしていた。
夜、蓼吉の妹・おたねが訪ねてきた。
蓼吉がお咲という娘を孕ませ、そのままにしていたのを責めにきたのだった。
以来、座頭市はおたねを気遣うようになった。
釣りに出かけた座頭市は、浪人・平手造酒と出会った。
話しながら座頭市は、造酒の体調が悪いことを見抜いた。
造酒は、座頭市が剣の達人であることを見抜いた。
助五郎は、近頃勢力を伸ばしてきた笹川繁造と、縄張り争いをしていた。
酒造は、笹川のところでもてなされていた。
この作品は、座頭市シリーズ第1作であり、モノクロである。
のちの作品のような、座頭市が大勢を相手にする斬り合いは無い。
人情に重きを置いた作品だ。