大学教授のポール・リヴァースは、心臓病を患い、余命1ヶ月の宣告を受けた。
心臓移植以外に助かる道はなかった。
彼は、妻のメアリーと二人で暮らしている。
メアリーは、人工授精をしてでもポールの子供を欲しがった。
前科者のジャック・ジョーダンは出所後、改心して信仰に目覚めた。
彼には妻マリアンヌと、二人の子供がいる。
彼は家族のために真面目に働き、酒もタバコもやめた。
そして、日々、祈りを捧げている。
ただ、見た目は変わらず、凶悪な印象は消えなかった。
ある日ジャックは、仕事帰りに車で、男性と幼い女の子二人を撥ねてしまった。
気が動転した彼は、そのまま逃げ帰った。
そして、妻に話した。
専業主婦のクリスティーナ・ベックは、夫マイケルと二人の娘とともに幸せに暮らしていた。
彼女は、電話で夫と娘が交通事故にあったと知らされた。
病院に駆けつけると、二人の娘は既に死亡していてが、夫の心臓は動いていた。
夫に助かる見込みはなく、病院側は彼女に臓器提供書類のサインを迫った。
病院に呼び出されたポールは、心臓移植の手術を受けた。
手術は成功した。
彼はドナーのことを知りたかったが、病院には守秘義務があった。
そこで、探偵を使って調べさせた。
ジャックは自首し、収監された。
この作品は、観終わった後、やるせなさが残る重苦しい作品だ。
クリスティーン役は、ナオミ・ワッツ、ジャック役は、ベニチオ・デル・トロ。
演技派揃いで、見応えと満足感のある映画だ。
ちなみに、死んだ時に体から抜ける魂の重さが、21グラムだと言われている。