ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演、アメリカの映画である。
黒人男性カーター・チェンバーズは、自動車修理工として45年間働いてきた。
ある日、癌が見つかって、彼は入院した。
その病院の持ち主はエドワード・コールという大富豪で、わがままな男だ。
そのエドワードが、突然、吐血した。
そして、カーターのいる病室に運ばれてきた。
エドワードは「個室に入れろ」と喚いたが、個室を作らなかったのは彼の方針だったから、仕方がない。
年齢の近い二人は、親しくなっていった。
カーターのところには、妻や子供達が見舞いに来るが、エドワードの見舞いは秘書のトマスしか来ない。
エドワードは、家族に縛られているカーターを気の毒に思っていた。
二人は共に末期の癌で、余命半年、長くて一年と宣告された。
カーターは、やりたいことを箇条書きにした「棺桶リスト」を作っていた。
それを見つけたエドワードは、自分のやりたいことを付け加えて、今から一緒に実行しようと誘った。
家族のために多くのことを諦めてきたカーターは、最後くらい好きなことをしたいと妻に打ち明けた。
しかし、妻は病身の彼を心配して、猛反対だ。
カーターは、いつもなら妻に従って諦めるのだが、今回は反対を振り切って退院した。
二人が最初にチャレンジしたのは、スカイダイビングだった。
次はタトゥー、マスタングのレースと、リストを消化していく。
費用は全て、富豪のエドワードが持った。
二人は、エドワードの自家用ジェットでフランスに来た。
海が見える高級レストランで食事をしながら、会話が弾んだ。
話の流れで、エドワードに娘がいることがわかり、カーターがリストに「娘と再会する」と書き込んだ。
しかしエドワードは、すぐにそれを消してしまった。
この作品は、とても暖かい気持ちになれる映画である。
金に物を言わせて、やりたいことを次々に達成していくのも痛快だが、互いを思いやる気持ちが、暖かく、嬉しい気分にさせてくれる。
ぶっ飛んだことに挑戦する二人が、とても楽しそうだ。
何かと理由をつけて、やりたいことをやらずにいる人は、この作品を観れば、生き方が変わるだろう。