日本の映画である。
昭和の初め。
本田次郎は母が体が弱かったため、生まれてすぐに、お浜の家に預けられた。
自然の中ですくすく育った次郎は、6歳の夏、本田家に連れ戻された。
小浜に懐いている次郎は、連れ戻される時に度々逃げたが、ついに戻ったのだ。
格式高い本田家で、次郎は居心地が悪かった。
祖母と母は、躾に厳しく、特に祖母は意地悪なくらいだった。
次郎には、兄の恭一と弟の俊三がいた。
ある日、恭一と喧嘩した次郎は、屋根に登った。
家族は、大騒ぎだ。
ちょうどその時、遠くの役所に勤めている父が帰ってきた。
父も屋根に登り、次郎と話をした。
母と祖母は次郎を叱ってばかりいたが、父は次郎を叱らなかった。
父は、次郎と他の兄弟を分け隔てなく可愛がった。
兄と弟がガキ大将とその仲間たちにいじめられているのを見た次郎は、ガキ大将に殴りかかった。
そして、相手の膝に噛み付いて怪我をさせた。
その夜、ガキ大将の父親が、怒鳴り込んできた。
この作品は、6歳から10歳までを主に描いている。
田舎の風景が、いい。