日本のアニメーション映画である。
シン・アスカは、重傷を負って収容された敵のパイロット、ステラ・ルーシェが心配だった。
ステラは地球連合軍の「エクステンデッド」だ。
エクステンデッドは、外科手術や薬物により戦闘能力が強化され、さらに記憶も操作された強化人間である。
戦艦ミネルバでは、治療のしようがなかった。
シンは、ステラを連れて脱走し、地球連合ファントムペインのネオ・ロアノーク大佐に彼女を引き渡した。
ミネルバに帰還したシンは、彼を手助けしたレイ・ザ・バレルとともに、営倉入りとなった。
ステラを治療したファントムペインは、彼女を巨大モビルスーツ「デストロイガンダム」のパイロットとして送り出した。
ファントムペインは、強力な火力を持つデストロイガンダムを前面に出し、ザフトが駐留するユーラシア連邦西側諸国を次々に破壊していった。
大量虐殺の様子をいち早くキャッチしたアークエンジェルが急行し、キラ・ヤマトもストライクガンダムでファントムペインと戦った。
遅れてミネルバも到着。
デストロイガンダムに襲いかかるシンを、ネオの乗るモビルスーツが遮った。
ネオの「パイロットはステラだ」の一言に、シンは攻撃をやめた。
この作品は、テレビシリーズ「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」の第29話から第42話をまとめたものである。
戦闘シーンが多く、エキサイトする。
敵同士、互いの正義があり、互いに守るべきものがある。
だから、戦闘でどちらが勝ってもモヤモヤしたものが残る。
それが、ガンダムシリーズの特徴であり、良いところだ。
今回は、軍産複合体が戦争を操っていることに言及している。
現代の戦争に対する批判か。