三上博史主演、日本の映画である。
大正3年、宮沢賢治は盛岡中学校 ( 現在の盛岡第一高等学校 ) を卒業して、花巻の実家に帰った。
長男の賢治は実家を継がねばならないが、鼻炎のために入院して手術を受けた。
彼は、この時に出会った看護婦に恋をして、父に結婚の許しを乞うた。
しかし、まだ若過ぎると、許されなかった。
家業の質屋を手伝うものの、商売は賢治の気性に合わなかった。
妹トシの勧めもあって、賢治は盛岡高等農林学校に進学した。
賢治は、冷害に苦しむ農家のために、土壌改良を学んだ。
日本女子大に進学していたトシとは、ずっと手紙のやりとりをしていた。
ある日、トシが入院した。
この作品は、宮沢賢治の中学卒業から亡くなるまでを、事実に基づいて制作されている。
三上博史の演技は、我々がイメージしている宮沢賢治像に一致している。
執筆しているシーンはあるが、創作活動についてはほとんど描かれていない。