アメリカの映画である。
7月4日独立記念日の夜、トーマスの家が火事になった。
窓から外へ放り投げられた赤ん坊のトーマスは、アーノルド・ジョセフに受け止められ、命を救われた。
トーマスの両親は亡くなった。
彼はその後、ちょと変わった祖母に育てられた。
アーノルドには、妻アーレンと、トーマスと同い年の息子ビクターがいる。
アーノルドは酒浸りで、家庭内暴力が絶えなかった。
ビクターが12歳の時、アーノルドはアーレンと口論し、そのままトラックで出て行ってしまった。
10年後。
22歳になるトーマスもビクターも、居留地を出たことがなかった。
ある日、アリゾナにいるスージー・ソンという女性から、アーノルドが亡くなったという知らせがきた。
アーレンはビクターに遺灰を引き取りに行くよう頼むが、父を赦していないビクターは気が乗らなかった。
その上、彼には旅費がなかった。
そこに、トーマスが貯金箱を持って現れた。
彼は、連れて行ってくれるなら旅費を出してもいいという。
ビクターは了承した。
そして、二人は長距離バスで、アリゾナ州フェニックスに向かった。
淡々と描かれたロードムービーである。