ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ主演、イタリア、カナダ合作の映画である。
1938年5月。
アドルフ・ヒトラーがイタリアを訪れた。
イタリア人の多くがファシスト党員であり、彼らはヒトラーを大歓迎した。
ローマでは、イタリア軍の行進を伴ったヒトラー歓迎の式典が行われるので、ローマ市民は準備に追われていた。
団地に暮らすアントニエッタは、夫エマヌエーレと6人の子供を持つ専業主婦だ。
その日、ようやく夫と子供達を式典に送り出した彼女は、一息ついたが、仕事は山のように残っていた。
本当は彼女も、式典を見に行きたかった。
団地に住んでいる人は皆、式典に出かけて、ひっそりしていた。
アントニエッタは、飼っている九官鳥に餌をやろうとした時、それが飛び出して、向かいの建物まで飛んでいった。
九官鳥が階段にとまっていて、そばの部屋に男の姿が見えた。
アントニエッタは呼びかけたが、彼には聞こえない。
彼女は、彼の部屋を訪ねて、九官鳥を捕まえて欲しいと頼んだ。
彼はガブリエーレ。
快く、九官鳥を捕まえてあげた。
礼を言って帰ろうとするアントニエッタを、ガブリエーレは引き止めた。
主演の二人が、とても魅力的だ。