ユアン・マクレガー主演、フランス、ドイツ、イギリス合作の映画である。
到着したフェリーから次々と車が降りていく中、無人の一台が取り残されていた。
雨の中、浜辺に男の死体が上がった。
イギリス。
著名人の自叙伝を書くゴーストライターの男に、代理人のリック・リカルデッリが新しい仕事を持ってきた。
それは、アダム・ラング元首相の自伝である。
ラングには、ゴーストライターの前任者がいた。
彼が首相時代に補佐官をしていたマカラという男なのだが、泥酔した挙句に溺死したのだ。
その後釜に選ばれたわけだ。
彼はラインハルト出版に面接に出かけた。
面接には、弁護士のシドニー・クロールらも同席した。
彼は合格した。
締め切りまでは、わずか1ヶ月しかなかった。
ただ、マカラが残した初稿があり、それをリライトするだけでいい、という事だった。
その原稿は、ラングの自宅にあり持ち出せないという。
彼は、ラング邸で執筆することになった。
ラングは、ニューヨークの島に住んでいる。
帰り際に彼は、感想を聞きたいと、シドニーからマカラのものではない原稿の束を渡された。
帰宅した時、彼は強盗に襲われ、預かってきた原稿を奪われた。
翌日、彼はニューヨークに旅立った。
この作品の主人公に名前は無い。
脚本がよく練られていて、優れたサスペンス物語である。