イギリス、アメリカ合作の映画である。
イギリスの田舎ノーサンプソン。
老舗紳士靴工場の跡取り息子チャーリー・プライスは、優柔不断な性格で、父の工場を継ぐ気はなかった。
恋人のニコラがロンドンに転勤することになり、彼はついていくことにした。
ロンドンに着いた途端、父の訃報が入り、彼は工場を引き継ぐことになった。
プライス社の4代目社長だ。
会社の財務状況は最悪だった。
気の弱い彼は従業員から相手にされず、リストラもできなかった。
そこで彼は、在庫処理のためにロンドンへ出かけた。
憂さ晴らしに酒を飲んだ彼は、美女がチンピラに絡まれているところに出くわした。
酔った勢いで助けに入った彼は、その美女に誤って叩きのめされてしまった。
気がつくとチャーリーは、ドラグ・クイーン ( 女装したパフォーマー ) のローラの楽屋にいた。
チャーリーはその時、ローラが女性用のハイヒールブーツを履いていることに気づいた。
それは、体重の重い男性にとって、強度が不足していた。
ロンドンに戻った彼は、人員整理をしているときに、従業員のローレンから「事業を縮小することばかり考えないで、新しい市場を開発したらどうなの」と、捨て台詞を吐かれた。
彼は、ドラグ・クイーンのローラを思い出した。
そして、「女物の紳士靴」の開発に着手した。
この作品は、実話に基づいている。
コメディタッチで、とても愉快な作品に仕上がっている。
お笑いだけでなく、トランスジェンダーの苦悩も描かれている。