高倉健主演、日本の映画である。
網走刑務所。
末広勝治は、刑務官を殴って懲罰房に入れられた。
刑務官たちが彼の処遇に苦労していた時、朗報が届いた。
模範囚二人を、作業員として四国の松川刑務所に送れ、というものだった。
刑務官たちは、厄介払いができると大喜びだ。
そして、末広と模範囚の宮田鉄夫が、松川刑務所に送られた。
そこには、他の刑務所からも、大勢の囚人が集められていた。
松川刑務所は、鉄格子も塀も無い。
ご飯のおかわりも自由。
四人部屋に二段ベッドが備えられている。
これを企画したのは、造船業坪井ドックを営む、坪井寿男社長だ。
ただ、地元の住民は、不安で仕方がない。
お巡りさんを連れて、抗議デモをするくらいだ。
また、一般の社員の中にも反対する者がいて、離れていった。
これに目をつけた江崎造船の社長が、地元の暴力団・矢頭組を使って、ドックの乗っ取りを企てた。
そんなおり、近くの民家で火事が起きた。
囚人たちが消火を手伝った。
末広は、燃え盛る家に飛び込み、取り残された少年を救い出した。
囚人たちは、地元民からの信頼を勝ち得た。
矢頭組組長の矢頭勇三が、組員であり服役している川地進に接触し、暴動を起こすように持ちかけた。
高倉健は、正義の味方。